本日の日程は、午前中にMoy先生のOPE見学と午後は、
Dr.Aghaloo(アガルー)にてバイオマテリアルの考え方と選択Growthing factoreの考え方のレクチャーを受けた。
その後、明日の最終日を前にしてDinner-Partyとサーティフィケート授与式が行われた。
モイ先生のオペの内容は、
アメリカ最新のナビゲーションシステムを応用した下顎へのインプラント両側埋入。
オトガイ孔を避けたショートインプラントの応用、抜歯即時埋入GBR
(ナビゲーションシステムとは)
CTで画像を診断し装置を生体に取り付けてドリリングの方向角度長さを計測し、ナビガイドでドリル形成埋入をしていく装置である。正確精密に施術を行うためのナビガイドである。
もう10年位前にイスラエルの軍事秘密兵器を応用して作られたものがあるが、今回はそれに対抗したペンシルバニア州にある会社がNASAの技術者とともに開発したとか、、。
アメリカの大学価格で約200万~300万くらいだという。
日本は認可と代理店ディーラー購入額があるから、あまり普及しないのかもな、、、。ディーラーと保険診療が無くなれば別だけどね。
オペ見学をしていて思うことは、外科医としての瞬間的な集中力。
ナート(縫合)と術野の作り方は外科の鏡であるとはよく言ったもんだ。
何気ないOPEだが高いスキルが入っている。当たり前のようにサクサク丁寧に常に理想の形になる。さすが!
Moy先生から受けた印象深い言葉は、”OPEはエンジョイすることが必要だ!”
たいていの人は血が上っていっぱいいっぱいになる臨床家が多い。アシスタントができるように育てるチーム作りがとても重要で、サージャンを冷静にやりやすいように導くのはチームのクレドである。
OPE中注意されて凹んでアシスタントが逃げ帰るなんていうことを最近の若者の間ではよくあることであるが、そんなことが日本の現場でよく在るという事は非常に恥ずかしい。Moy先生もアシスタントには、当たり前のように厳しく教え込んでいた。何のために誰のために、仕事の責任と環境から逃げようとするのは絶対にあってはならない。
アシスタントはチームの一員としてプライドを持って集中し患者さんの安全のために支えるべき尊い存在です。
日本人は器用だ。だから真剣に取り組めばできないことはない。
良いアシスタントとチームが育てば、そのクリニックは本当に良い医療提供のチームとクォリティーが提供できるはずである。経験して怒られてナンボ。繰り返しものにして成長するのがアシスタントの仕事だから謙虚に素直に受け止めてプライドもってやってほしいとボスは皆同じおもいを持っている。
この考え方は、万国共通であった。
ここで少し苦言を言いたくなるのだが、全国の経営コンサルタントやマネージャー、チーフに言いたい。
最近メンタルが弱い子が増え大きな問題となっているが、本来もっと、負けない、めげない、投げ出さないことをしつけるべきであろう。
できない人に合わせることをしてはならない。全員がそこに引きづり込まれるからだ。
目的は医院をよくすること、良い人材を育てること、良い医療を患者さんに提供することである。
甘えの中下から、そしてゆとり教育の中から、人が育つことは決してない。
それは日本のゆとり教育で駄目になった現代社会、今、国がそれを認めて教育方針を変えていることを見ていれば十分に証明できよう。採用が難しく、労務環境、そしてゆとり教育がヒートアップしているから猫の手採用で辞めないようにとしつけ教育ができなくなってきている現状に歯止めをかけなくてはならないと思うのは私だけではないはずだ。
それにしてもこの研修の企画くださった方々に感謝です。ここへたどり着くまでの方向性やビジョン、チーム編成という技術や知識の前にもっと大切なものを見せていただいた。研修も残り1日、臨床の引き出しを少しでも多くして帰るぞ。